今日は青春18きっぷで普通列車のぶらり旅
いつもの水戸線直通小山行きでLet’s Go
両毛線を乗り継ぎ、足利へ。
最初の目的地の足利学校に着きました。
ここは日本最古の学校で知られていて、関東では最高の学府だったそうです。
3つある門のうち1つ目の門「入徳門」をくぐって中へ。
通常なら入場券を購入するところなのですが、ここは学校なので入学証でした(笑)。
だから中に入ることも入場と言わず、参観と言うらしいです。
入学証を手に入れたらいよいよ参観開始
2つ目の門「学校門」をくぐってさらに奥へ。
学校門をくぐろうとしたら、すぐ横に孔子立像がありました。
孔子は、釈迦やキリストとともに世界の三聖人の一人に崇められているとか。
杏壇門の奥には、まるで神社を思わせるような孔子廟がありました。
孔子廟の中には木造孔子座像のが置かれていました。
日本最古の孔子彫像だそうで県指定の文化財です。
孔子廟の横には南庭園が広がっていました。
書院庭園の形態を持つ築山泉水庭園で、巨石と老松が特色です。
南庭園の奥にはかやぶき屋根の立派な建物が。
方丈と呼ばれるもので、禅宗寺院の方丈形式であるのが特徴です。
方丈の中に入れるとのことなので、早速入ってみました。
いろいろ見ていると、面白い装置を発見。
宥坐の器と呼ばれるもので、空っぽだと傾いている器に水を入れると水平になり、満杯に水を入れようとすると倒れてこぼれてしまう器で、何事も腹八分目が良いことを表しています。
方丈からは北庭園も見えました。
築山泉水庭園で奥の庭として南庭園より格が高く、亀の形をした島があり、そこには弁天を祀る石の祠があったそうです。
方丈を出て、敷地をさらに散策してみると、方丈の横に木小屋がありました。
この木小屋は、薪や農具などの置き場と、漬物などの食料品の保管庫として使われていました。
さらに奥には土蔵がありました。
耐火建築であり、大事なものを保管していたそうです。
学校門の所まで戻ってくると、楷樹と呼ばれる大きなナンバンハゼの木がありました。
この木は、中国の孔子のお墓の楷樹から種を育てて植えたものらしく、県指定の天然記念物になっています。
楷樹の横には図書館がありました。
ここも入れるとのことで早速中に
中に入ると左手に図書室(撮影禁止)があり右手に来賓室がありました。
なかなか格式の高そうなお部屋です。
図書館を出て、足利学校をついに卒業。
最後に出口の所にあるおすすめフォトスポットで写真をとり、足利学校を後にしました。
お昼近かったので、おなかが空き近くの食堂を探していると、面白いのぼりを発見
足利のB級グルメ「ポテト入りやきそば」と書いてありました。
もんじゃのお店で、「わたなべ」というお店なのですが、おなかが空いていたのでとーぜん中へ
私は「肉ポテト焼きそば」をいただきました。
大きなジャガイモが入っていて、美味しそう。
しかも、すごいボリュームでしかもリーズナブルです。
ちょっと味付けは濃いめですが、とってもおいしかったです。
おなかも満たされたので、次なる目的地の鑁阿(ばんな)寺へ行きました。
この鑁阿寺は地元の人たちからは「足利の大日様」と呼ばれて信仰されています。
まずは山門です。栃木県指定有形文化財に指定されています。
この門のほかに東西北に門があり、東西の門も栃木県指定有形文化財になっています。
山門を入ると、右手には鐘楼が見えてきました。
これは国指定の重要文化財に指定されていて、建久7年に足利義兼が建立したといわれています。
修理こそされているものの、かなり古い建物であることがわかります。
その反対側には多宝塔があります。
こちらは栃木県指定有形文化財で、多宝塔としては日本一の大きさを誇ります。
多宝塔の横には、御神木と思われる大銀杏が。
この木も天然記念物に指定されているそうで、足利義兼が植えたと言われています。
正面には鑁阿寺の本堂がありました。
この本堂も国指定の重要文化財です。
本堂も建久7年に足利義兼が建立したといわれています。
この本堂、建立から火災に1度もあっていないため、他にも多くの重要文化財が残されているそうです。
その本堂には賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)という足腰頭身体の悪いところを直してくれる佛さまがありました・・・がちょっと怖いです。
さらに本堂の左側には、これまた国指定重要文化財の経堂がありました。
この経堂は、足利義兼が妻の供養のために建てたといわれていて、応永十四年に再建されたものだそうです。
さらに北に行くと、栃木県指定有形文化財の御霊屋が。
御霊屋は鎌倉時代に建てられたのですが、現在の建物は江戸時代に再建されたものだとか。
いったいこのお寺にはいくつの文化財があるのでしょうか?
まさに文化財の宝石箱やぁ~
鑁阿寺の御朱印はこちらです。
続いては、少し歩いて織姫神社へ。
何ともかわいらしい名前の神社です。
早速、鳥居をくぐると、ながぁ~い階段が待ち構えていました。
真夏の日差しが照りつけているので、階段はかなりきついです。
やっと階段を登り切り、織姫神社に着きました。
このあたりの足利織物の守り神であり、織姫山の中腹に建つ朱塗りの美しい神殿は、足利名勝のひとつにもなっているそうです。
織姫神社からの下を見下ろすと、渡良瀬川にかかる渡良瀬橋も見えました。
渡良瀬橋は森高千里の歌でも有名で、夕日がきれいだとか。
真昼間なので、今回は行きませんでしたが・・・・。
余りの暑さで、足利探索はここで断念、足利駅から帰りの途につきました。
・・・が、佐野駅に着くと、無性に佐野厄除け大師が気になってしまい、急遽途中下車して向かうことにしました。
佐野厄除け大師は、青柳大師、川越大師と共に関東の三大師として祀られています。
中に入ると、まず目に入ってきたのはお掃除小僧さんです。
- 掃けば散り拂えば又も散り積もる 庭の落ち葉も人の心も -
という看板もでていました。
佐野厄除け大師の拝殿はこちら。
平日の暑い中とあって、人はまばらでした。
こんなところに東照宮もありました。
全国にある東照宮社殿の中で最も優れた建造物と高く評価されていて、県指定重要文化財にもなっています。
空を見ると怪しげな雲が・・・雷もなりだしたので、今日のぶらり旅はこれにて終了。
暑かったけど楽しかった